金曜日, 4月 26
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腰痛と生活習慣の乱れ

介護職における代表的な職業病は「腰痛」です。介護ではベッドや車いすやトイレをはじめとする多くの場面で要介護者の体を抱える必要があります。これは、小柄な女性介護士に限らず、体格のある男性介護士でも同様です。むしろ、身長が高い介護士が、膝を曲げずに前のめりになるような体勢で要介護者を抱えると、腰に強い負担がかかり、ひどい腰痛を引き起こすことになります。中には、寝たきりなどの状態で自身からは動く力が無い要介護者や介護士以上の体重である要介護者もいるため、事前に正しい介護のスキル、他の介護士との協力、普段からの自己管理等が非常に大事です。

介護職にはもう一つの職業病があげられます。それは「生活習慣の乱れ」です。これは主に、訪問介護(ホームヘルパー)と特別養護老人ホームによる勤務の場合にあげられます。これらの場合、「早朝~」、「昼前~」、「昼過ぎ~」、「夕方~」、「夜勤~」等の出勤スタイルを担当することになり、事業所によっては1日ごとに変わる場合もあります。

特に夜勤を含めた勤務の生活を続けることで偏った食生活になりやすい他、睡眠時間や自宅でのリラックスタイム等も大きく乱れることになるため、常に自己管理や周囲との協力が大事になります。そして、こういった仕事の場合、お盆や年末年始にも勤務といったことが珍しくありません。

以上のように、介護職には事前に知っておくべきと言える職業病があるので、これから介護職員として務める予定の方、またはご家族やお知り合いが務める予定といった方は、予防対策を行っておきましょう。